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不安について  

  • 2025/11/07 院長ノート
  • ~不安は「未来の危険」を予測する脳の反応~

     

    不安とは、まだ起きていない未来の危険を予測したときに生まれる心と身体の反応です。

    ・明確な危険恐怖(Fear

    ・明確でない「かもしれない危険」不安(Anxiety

    不安は危険を回避するための本能であり、正常な機能です。 

     

    ① 不安のモデル(脳 × 心 × 身体)

     

    関係する仕組み

    内容

    扁桃体(情動の警報装置)

    危険を察知し警戒モードに

    前頭前野(理性・判断)

    不安を言語化し、考えようとする

    自律神経

    動悸・息苦しさ・腹痛・不眠などを起こす

    「心配が止まらない」とき、扁桃体が過覚醒状態になっています。

     

     

    ② 心理学的には「脳が未来の危険をシミュレーションしている」 

    認知的評価理論(Lazarus)

     

    人は出来事そのものではなく、その出来事をどう評価したかで感情が決まります。

     

    出来事

    評価(認知)

    感情

    会議で資料説明

    「失敗したらどうしよう」

    不安・緊張

    同じ状況でも

    「準備したし大丈夫」

    落ち着き

    不安=認知の解釈の問題 ということです。

     

     

    ③ 認知行動療法(CBT):不安を生む「自動思考」

     

    不安が強いと、脳が無意識にこう考えます👇

     

    認知の歪み

    破局化(Catastrophizing)

    「もし失敗したら全て終わりだ」

    心の読みすぎ

    「きっと悪く思われている」

    全か無か思考

    「完璧でない自分はダメ」

    思考が症状を悪化させる。

     

     

    ④ 「不安そのものを恐れる」メタ認知不安

     

    不安になっている自分に不安を感じること。

    例)「また不安になったらどうしよう」

      「このドキドキが止まらないのでは」

     

    メタ認知不安が、不安の悪循環を強めます。

     

     

    ⑤ 不安を維持する心理背景

     

    ◆ 《不確実性への耐性の低さ》(Intolerance of uncertainty)

      ・結果が見えないと不安

      ・完璧に準備しないと動けない

    ◆ 《過剰な予期不安》

      ・起きてもいない未来が怖い

       「起こる前に不安が来る」

    ◆ 《愛着(アタッチメント)》

    幼少期に感じた 安心感の量(心理的安全性) が、不安への耐性に影響します。

     

     

    ⑥ 防衛機制としての「不安」

     

    防衛機制

    不安での表れ

    投影

    「相手が怒っている気がする」

    知性化

    不安を理屈で処理しようとする

    回避

    電話に出られない / 集団が苦手

    結果として 回避が不安を固定化 します。

     

    よくある症状

    ・動悸・息苦しさ

    ・お腹の調子が悪い

    ・寝つけない、眠りが浅い(夜間交感神経優位)

    身体症状も多いため、内科併設の強みが活きます。

     

    治療

    ~「不安をなくす」ではなく、「不安と付き合えるようになる」~

     

    ① 認知行動療法(CBT)

    ・自動思考を言語化し、

    ・認知の歪みを修正する

     

    ② ACT(アクセプタンス&コミットメント)

    ・不安を消すのではなく受け入れる 心理療法

    ・「今ここ」を感じるマインドフルネス

     

    ③ 漢方治療

     

    漢方薬

    対応する不安

    加味逍遙散

    イライラ・緊張

    柴胡加竜骨牡蛎湯

    動悸・不眠

    抑肝散

    神経過敏・焦燥

    👉 心理 × 身体 の両側面から整えるのが当院の強みです。

     

    🌱

    院長より

    不安は「弱さ」ではありません。あなたを守るために存在している脳のサインです。

    不安を消すのではなく、不安と共存できる生き方 を目指します。

     


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